土佐あかうしとは?

和牛4品種(黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種)のうち高知県内でしか改良されていない褐毛和種・高知系の通称。高知県内では土佐褐毛牛とも呼ばれています。
県内で飼育されている「土佐あかうし」は、褐色の被毛に、目の周囲、まつげ、鼻、蹄、角先や尾っぽの先などがが黒いことが特徴であり、チャームポイントです。
お肉は、しっかりと28ヶ月齢程度まで肥育されることで赤身に旨みを蓄え、霜降りは入りすぎず、適度な量であることから、旨みとジューシーさを兼ね備え、フレンチ・イタリアン、冷えてもベトつかない特性をいかして、和食分野の食材としても高く価されています。

美味しさの秘密

1.味

もともと農耕牛だった土佐あかうしは、サシが入りにくい筋肉質。赤身のしっかりとしたうまみと、甘みのある上品な脂がおいしさの秘密です。脂が少なくヘルシー、しかも融点が低いので口の中でサッと溶けて風味豊か。細かなサシが赤身になじみ、噛むほどに香りとうまみが広がります。

2.育て方

土佐あかうしは、「褐毛和種高知系」という、日本で高知県にしかいない和牛です。昔から人と近い関係にあり、おとなしく人なつこい性格。目のまわりが黒い「毛分け」が特徴で、アイラインを引いたような目がとても愛らしい褐毛の牛です。
高知龍馬空港のすぐそばにある高知大学農学部でも、長年、土佐あかうしの飼育と研究が続けられ、県と連携して頭数を増やす取り組みが進められています。ここでは繁殖から肥育までを一貫して行っており、自然放牧、自然交配で繁殖させ、生後5ヵ月から牛舎で肥育をしています。

3.食べ方

プロのシェフや肉の巨匠たちをうならせた、赤身の深い味わいを堪能できる土佐あかうしは、贅沢にステーキで食べるのがオススメ。

特に赤身が美味しいので“厚切り”でぜひお召し上がりください。

部位

モモ

国内でわずか2,400頭。“幻の和牛”たる所以

土佐あかうしは、高知県固有の和牛で、繁殖・肥育を行うのは県内のみで、頭数はわずか2,400頭。日本全国の和牛の0.1%しかいません。このような理由から”幻の和牛”と言われています。高知に生まれ、高知で育った和牛である土佐あかうしは、高知の山あいを中心に、のびのび育てられており、自然の恵みいっぱいの場所で放牧されています。

うで

ほどよい霜降りと、旨みと甘みたっぷりの赤身が美味しい

土佐あかうしの特徴はなんといっても赤身と脂身のバランスの良さです。旨みを蓄えた赤身は、グルタミン酸やアラニンなど、旨みや甘みを感じるアミノ酸が豊富で、特に甘みを感じるアミノ酸の総量は黒毛和牛の2倍以上と言われています。
また、口溶けのよい霜降りがほどよく入っているため、噛み心地よく、独特の赤身の風味を引き立てます。

サーロイン

赤身だから、ここまでおいしい!

赤身のしっかりとしたうまみと、甘みのある上品な脂がおいしさの秘密。噛めば噛むほどに旨味が溢れ、ボリューミーにも関わらず脂っこさを全く感じさせません。日本で高知県にしかいない和牛であり、都市部の飲食店を中心に人気が急騰中の土佐あかうし。人気の部位でありステーキとして最も美味しいサーロイン。